キミが生きるこの空の下生まれてよかった

キミが生きるこの空の下生まれてよかった

好きなものを好きなだけ。KAT-TUNと超特急のことが好きなオタクの独り言。ノリと勢いでしか書けません。

私が空港で出会った本



皆さんこんばんは、あげはです。


沼落ちきっかけを書き残したくて始めたはてブロですが、本日で丸1年になります。
早いですね~~~!!



さて、世の中では2月4日から『Endless SHOCK 20th Anniversary』が幕を開けました。

私はネタバレ回避のため、自分的初日を迎えるまでTwitterを離れています。

かれこれ1週間ほどTLを追っていませんが、当初予想していたより心穏やかな日々を過ごしています。




ということで…

時間に少し余裕が生まれたため、以前から挑戦してみたかった書評にチャレンジしようと思います。

書評と格好良く言っても、「この本面白かったから、よかったら読んでみてね~!」くらいのものなので、気楽に読んでいただけると嬉しいです。





出会い


どんな出来事にも縁ってあるのだなぁと思いました。

だって生きていれば何かを選択せざるを得ない状況ってたくさんありますよね。
今日の晩御飯は何にしようかな?など些細なことから、人生を左右しかねない出来事まで。


本との出会いもそうだと思います。



私が今回ご紹介する本と出会ったのは、羽田空港



そう、『KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE』の福岡公演に遠征するために利用した羽田空港の本屋さんでした。


↓よろしければこちらの記事もどうぞ
ageha-5963.hatenablog.com



端的に言うと、
いつもギリギリで生きている私がめちゃくちゃ余裕をもって空港に到着してしまい、時間を持て余したことが発端です。


普段から隙間時間に本を読む習慣があったので、1時間以上の時間を持て余すことは耐えられませんでした。

しかもこの日は遠征なので最低限の荷物しか持ってきておらず、kindleは家に置いてきてしまった…!(スマホでも電子書籍は読めますが、遠征時にスマホの電池が無くなることは死を意味するので温存しておきたかった)(最近はスペースの都合上、電子書籍派です)



早速本屋さんを探し、開店時間まで待ちました。
第2ターミナルには保安検査場に入ってしまうと本屋さんはないため、入る前に気付いてよかった~!

こちらの田辺書店さん、
売り場は比較的小さめで回りやすいですが、航空関係の書籍の品揃えが充実しているようです。


www.tokyo-airport-bldg.co.jp




そして、「短編集がいいな~」と店内を一回りしてジャケ買いした本がこちら!


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原田マハさんの『独立記念日』です。

独立記念日 (PHP文芸文庫)

独立記念日 (PHP文芸文庫)



どんな本?


※以下、本の内容を少しネタバレしていますので、ご注意下さい。











裏表紙にはこんな紹介が書かれています。

恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失……。
さまざまな年代の女性たちが、それぞれに迷いや悩みを抱えながらも、
誰かと出会うことで、何かを見つけることで、
今までは「すべて」だと思っていた世界から、自分の殻を破り、人生の再スタートを切る。
寄り道したり、つまづいたりしながらも、独立していく女性たちの姿を鮮やかに描いた、24の心温まる短編集。


いや…今このブログを書きながら初めて裏表紙の紹介文を読んだのですが、
本当にそのとおりです。(笑)


そしてこの本の最大の特徴ですが、
一番最初の章でさりげなく出てきた登場人物が、次の章の主人公として登場します。

これが次の章、また次の章と続いていきます。

読み進めていくと、「次はこの人が主人公かな?」なんて思いながら読んでいましたが、
大概外れました。(笑)


この手の方式を取る物語、いわゆるスピンオフが個人的には大好きなので、ジャケ買いした自分を褒めたいくらいです。


読んでほしい人


・あらゆる年代の女性
・女性視点の物語を楽しみたい方
・スピンオフ作品が好きな方




感想


久しぶりに小説を読んだのですが、これは読んでよかった!!!

すごい面白かった!!!

行きの飛行機で半分以上読んでしまうし、
読みながら泣きそうになる不審者になりそうだったし、
じ~んとしてしまい、これからライブに参戦するようなテンションではなくなってしまいました。(笑)


これまで女性が主人公の物語をそんなに読んでこなかったせいか、
とても新鮮でしたね。


と言っても性別に関わらず、
冒頭でも触れましたが、人生は数ある選択肢の中から選び続けることの連続です。

何かを「する」、「しない」も含めて。
過去に囚われ続けることも、現状から変わろうとすることも。



印象的だった部分はP.311の以下の、この章の主人公が作家の先生から言われた言葉です。


「『自由になる』っていうことは、結局『いかに独立するか』ってことなんです。ややこしい、いろんな悩みや苦しみから」
引用元:原田マハ独立記念日』(2012年)PHP文芸文庫


個人的な感覚ですが、
『独立』って言葉には、『責任』が表裏一体にあるイメージがあります。
一方で『自由』という言葉は一見、何にも縛られないイメージがありますが、自由であるためには責任が伴うものです。


生きていくこと、つまり選択し続けることでいろんな悩みが生じますが、最終的に独立すること、自由になることは自分の意志次第。

責任もって自由に生きていきたいなと思わせてくれました。



また、登場人物がタフになっていくところもいいですね。
外から圧力が掛かっても折れない、しなやかな強さ。憧れます。
読後は登場人物から強さを分けてもらった感覚になりました。




いや~~~読書っていいですね~~~!!!


自分が体験できないことを疑似体験できる。

特に小説の醍醐味はこれですね。



普段は読後、読書ノートに感想を簡単に書き殴っているだけですが、
ブログの記事にするとなると、それなりにちゃんと書こうとする意識が働くのでいいですね。

今後も気が向いたら読書日記のような感覚でできたらいいなと思います。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!!!